引越しや大掃除、実家の片付けで一気に出た不用品をどう処分するか──「自治体の粗大ごみか、業者に頼むか、どちらが得なのか」で迷う方は多いはずです。答えは品目と量によって変わります。数点なら自治体、部屋単位なら業者、というのが基本の線引きです。
出典:業界大手10社の掲載料金、環境省「一般廃棄物処理実態調査」、主要自治体の粗大ごみ処理手数料表
不用品回収の料金体系【全体像】
数点なら自治体の粗大ごみが安く、量が多い・大型家電がある・階段搬出が必要なら、業者のプランのほうが安く済むことがあります。
不用品回収業者の料金は、大きく分けて3つの体系があります。それぞれに向いているケースが異なるため、自分の状況にどれが合うかを最初に整理しましょう。
| 料金体系 | 料金の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 単品回収 | 1,000〜30,000円/点 | 不用品が1〜3点だけ |
| 積み放題プラン | 15,000〜80,000円/回 | 不用品が10点以上、部屋単位 |
| 部屋丸ごとパック | 40,000〜300,000円 | 引越し・実家片付け・遺品整理 |
単品でも数点なら業者に依頼するより自治体の粗大ごみが安いケースが大半です。一方で、量が多い・大型家電・階段搬出などが絡むと、業者のプラン料金の方が結果的に安く済むことも珍しくありません。
単品回収の料金相場【品目別】
単品の料金は品目と階数で変わります。冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンは家電リサイクル法の対象で、扱いが別になります。
業界大手の掲載料金をまとめると、単品回収の相場はおよそ以下のとおりです。地域や業者、階数(階段作業の有無)によって上下します。
| 品目 | 業者相場 | 自治体粗大ごみ(参考) |
|---|---|---|
| ソファ(2〜3人掛け) | 3,000〜8,000円 | 1,000〜2,000円 |
| ベッド・マットレス | 4,000〜10,000円 | 1,500〜3,000円 |
| タンス・食器棚 | 3,000〜8,000円 | 800〜2,000円 |
| 洗濯機 | 5,000〜10,000円 | 家電リサイクル対象(別途料金) |
| 冷蔵庫(大型) | 7,000〜15,000円 | 家電リサイクル対象(別途料金) |
| テレビ | 4,000〜8,000円 | 家電リサイクル対象(別途料金) |
| エアコン(取外し含む) | 8,000〜18,000円 | 家電リサイクル対象(別途料金) |
| 電子レンジ・炊飯器 | 1,500〜3,500円 | 200〜500円 |
| 自転車 | 2,000〜4,000円 | 500〜1,000円 |
| ピアノ(アップライト) | 15,000〜50,000円 | 対象外(専門業者へ) |
出典:業界大手10社の掲載料金、東京23区・大阪市・名古屋市・横浜市の粗大ごみ処理手数料表
自治体の粗大ごみ回収は基本的に安いのですが、大きな家電(冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン)は家電リサイクル法の対象となり、自治体で回収してもらえないケースがほとんどです。この場合は購入店に引き取ってもらうか、指定引取場所に自分で持ち込むか、業者に依頼することになります。
軽トラ・2t車の積み放題プラン相場
10点以上や大型家具が複数あるなら積み放題プランが向いていますが、プランに含まれない品目があります。
不用品が10点以上、または大型家具が複数ある場合は、積み放題プランが便利です。トラックのサイズごとの相場は以下のとおりです。
| プラン | 料金相場 | 積載目安 | 間取り目安 |
|---|---|---|---|
| 軽トラック積み放題 | 15,000〜30,000円 | 不用品10〜20点 | 1R・1K |
| 1.5tトラック積み放題 | 30,000〜50,000円 | 不用品20〜35点 | 1DK・1LDK |
| 2tトラック積み放題 | 50,000〜80,000円 | 不用品35〜60点 | 2DK・2LDK |
| 2tロング積み放題 | 80,000〜120,000円 | 不用品60〜80点 | 3DK・3LDK |
「積み放題」と言っても、プランに含まれない品目があることには注意が必要です。とくに家電リサイクル対象品、金庫、ピアノ、消火器、バイクなどは別料金または対象外となる業者が多いので、見積もりの段階で必ず確認してください。
自治体の粗大ごみ回収との違いを比較
「自治体と業者、結局どちらが得なの?」──これを整理するために、両者を8つの観点で比較します。
| 比較項目 | 自治体の粗大ごみ | 不用品回収業者 |
|---|---|---|
| 料金 | ◎ 安い(1点数百円〜) | △ 相対的に高い |
| 回収スピード | △ 予約から1〜4週間 | ◎ 最短即日〜数日 |
| 搬出 | × 自分で指定場所まで運ぶ | ◎ 部屋の中から搬出 |
| 対応品目 | △ 家電リサイクル法対象品は不可 | ◎ ほぼ全て対応 |
| 回収日の柔軟性 | × 平日日中が中心 | ◎ 土日・夜間対応の業者も |
| 買取 | × 一切なし | ◎ 状態が良ければ買取相殺 |
| まとめて処分 | △ 数に上限がある自治体も | ◎ 積み放題プランで一括 |
| 環境負荷 | ◎ 適正処理・リサイクル | △ 業者選定で大きく変わる |
どちらを選ぶべきか?状況別の判断基準
1〜3点で自分で運べるなら自治体、10点以上や期日が迫っているなら業者が向いています。
比較表だけだと迷うので、状況別にどちらが向いているかをご提案します。
自治体の粗大ごみが向いているケース
- 不用品が1〜3点程度と少ない
- 階段作業が不要で、指定場所まで自分で運べる
- 回収まで1週間以上待てる時間的余裕がある
- 費用をとにかく安く抑えたい
不用品回収業者が向いているケース
- 不用品が10点以上、または部屋単位で処分したい
- 大型家電(冷蔵庫・洗濯機など)を含む
- 引越し・退去期日が迫っていてすぐに処分したい
- 階段のみ・エレベーターなし・高齢で搬出が難しい
- 買取可能なブランド家具や骨董品がある
実は「自治体と業者を併用」するのが最もお得なケースも多くあります。運びやすい小型品は自治体で、階段搬出が必要な大型家具は業者で──と分けることで、費用を2〜3割節約できます。
費用を安く抑える7つのコツ
いちばん効くのは3社以上の相見積もりです。同じ物量でも、1〜3万円の差が出ることがあります。
コツ①:3社以上から相見積もりを取る
もっとも効果的な節約術です。同じ物量でも、業者によって1〜3万円の差が出ることは珍しくありません。電話一本、あるいはWebフォームで概算だけでも取れる業者が多いので、面倒でも比較しましょう。
コツ②:買取サービスのある業者を選ぶ
10年以内の家電、ブランド家具、貴金属、骨董品などはその場で買い取ってくれる業者を選ぶと、処分費から買取額が差し引かれます。1万円以上安くなることも珍しくありません。
コツ③:自分で運べるものは自治体を利用する
小型家具や本、衣類などは自治体の粗大ごみ・可燃/不燃ごみで処分すれば、業者の見積もり金額を大きく下げられます。
コツ④:繁忙期を避ける
引越しシーズンの3月〜5月と9月〜11月は業者も自治体も混雑し、料金が上がりやすい時期です。可能なら1月・6月・7月・12月に依頼すると、通常料金かつ日程調整もしやすくなります。
コツ⑤:Web申込みキャンペーンを活用する
多くの業者が、Webからの申し込みで5〜15%割引を実施しています。電話で依頼する前に、Webサイトの割引情報を必ずチェックしましょう。
コツ⑥:階段搬出・エレベーターの有無を事前に伝える
「聞かれなかったから言わなかった」ケースで当日追加請求されるのを防ぐため、物件の状況を最初に伝えるのが結果的に安くなります。まっとうな業者は事前に把握して料金に組み込みます。
コツ⑦:積み放題プランは物量の見極めが重要
「軽トラで足りると思ったら1.5tになった」というケースが最も費用オーバーの原因になります。物量にやや余裕を持たせたプランを選ぶ方が、当日の追加請求リスクを避けられます。
家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)の処分方法と費用
エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機の4品目は、粗大ごみでは出せません。費用は「リサイクル料金+収集運搬料金」で、自分で指定引取場所へ持ち込めば収集運搬料金はかかりません。
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象は、家庭用のエアコン・テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機の4品目です。処分する人が費用を払い、小売店が引き取り、メーカーがリサイクルする流れが法律で決まっているため、ほかの家具のように粗大ごみの日に出すことはできません。
かかる費用
リサイクル料金はメーカーと品目、大きさで決まります。主要メーカーの料金(税込)は次のとおりです。収集運搬料金は引き取る店ごとに金額が違うため、2つを合わせた金額で比べてください。
| 品目 | リサイクル料金(主要メーカー・税込) |
|---|---|
| エアコン | 550円〜990円 |
| 液晶・プラズマテレビ | 小型 1,870円/大型 2,970円 |
| ブラウン管テレビ | 小型 1,320円〜1,870円/大型 2,420円〜2,970円 |
| 冷蔵庫・冷凍庫 | 小型 3,740円/大型 4,730円 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円 |
出典:一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター「再商品化等料金一覧」の主要メーカー(パナソニック・シャープ・日立・三菱電機・東芝ライフスタイル・ダイキン工業)。「小型」「大型」の区分とそのほかのメーカーの料金は、同センターの料金表で確認できます。
処分方法は4つ
| 状況 | 頼む先 | かかる費用 |
|---|---|---|
| 新しい製品に買い替える | 新しい製品を買う店 | リサイクル料金+収集運搬料金 |
| 処分だけしたい | その製品を買った店 | リサイクル料金+収集運搬料金 |
| 買った店が分からない・遠い | 住んでいる市区町村の案内に従う(方法は自治体ごとに異なる) | 自治体の案内による |
| 自分で運べる | 指定引取場所へ直接持ち込む | リサイクル料金のみ |
店に引き取りを頼めるのは、原則としてその店が売った製品と同じ種類の製品です。テレビを買い替えても、その店に冷蔵庫の引き取りを求めることはできません。自分で解体したり部品を外したりした家電は、引き取りやリサイクルが難しくなるため、そのままの状態で出してください。
自分で持ち込むときの手順
- メーカー名と大きさを確認する:テレビは画面サイズ、冷蔵庫・冷凍庫は内容積を、本体の表示で確かめます
- 郵便局で家電リサイクル券を受け取り、料金を払う:「家電リサイクル券(料金郵便局振込方式)」を使います。一部の簡易郵便局では扱っていません
- 指定引取場所の営業日を確認する:予約は不要ですが、臨時休業があるため、営業日と受付時間を事前に確認します
- 製品と券一式を持ち込む:控えの「お問合せ管理票番号」を家電リサイクル券センターのサイトに入力すると、メーカーへの引き渡しを確認できます
実家の片付けで出たとき
実家の片付けでは、4品目がまとめて出ることがよくあります。購入店が分からない場合は、実家のある市区町村の案内に従います。家具や不用品と一緒に回収業者へ頼むなら、見積もりのときに4品目のリサイクル料金が含まれているかと、業者が一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているか、市区町村から委託を受けているかを確認してください。
「無料回収」をうたう業者の中には、許可を持たないまま営業しているものがあります。渡した家電が正しく処理されたかを確かめられず、不法投棄や火災、積み込んだあとの高額請求といったトラブルにつながります。許可や委託を確認できない業者には渡さないでください。
トラブルを避ける業者選びのポイント
許可番号の掲載、無料の訪問見積もり、内訳のある見積書を確認し、「無料回収」をうたう業者は避けてください。
不用品回収業界は許可がない業者による違法回収・不当請求が後を絶ちません。信頼できる業者を見分けるチェック項目は以下のとおりです。
- 一般廃棄物収集運搬業または古物商許可の許可番号をホームページに載せている
- 訪問見積もりに無料で対応してくれる
- 見積書に作業費・処分費・車両費などの内訳が記載されている
- 「無料回収」を謳っていない(無料回収は違法の可能性)
- 契約書を交わし、クーリング・オフ制度にも対応
より詳しい悪徳業者の見分け方は、以下の記事で解説しています。
1点だけ・部屋まるごと・事業所。用途に応じてご利用ください。
EMEAO!(エミーオ!)
ただいま成約すると最大15000円のギフト券が進呈されるキャンペーン実施中です。店舗・事務所などの片付けを、相談も紹介も無料で任せられます。
- 料金目安:1K 40,000円〜/1LDK 85,000円〜
- 対応エリア:紹介業者により異なる
- タイプ:サービス仲介
よくある質問
まとめ:品目と量で使い分けるのが賢い
不用品回収は「業者一択」でも「自治体一択」でもなく、品目と量に応じて使い分けるのが最も賢い方法です。
- 不用品が数点なら → 自治体の粗大ごみ
- 大型家電を含むなら → 販売店の引取または業者
- 部屋単位・引越し前の一括処分なら → 積み放題プラン
- 時間がなく即日対応が必要なら → 不用品回収業者
迷ったときは、無料見積もりを2〜3社取ってから判断するのが失敗しないコツです。相見積もりだけで数千〜数万円下がることも珍しくありません。
くらしの整理ナビでは、不用品回収・遺品整理の両方に対応する信頼できる業者を、料金とサービス内容で比べて紹介しています。まずは見積もりを取って比較してみてください。
業者ランキングを見る 料金相場を見る※料金相場データは、業界大手10社の掲載料金、環境省「一般廃棄物処理実態調査」、経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」、一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター「再商品化等料金一覧」(2026年11月確認)、および主要4自治体(東京23区・大阪市・名古屋市・横浜市)の粗大ごみ処理手数料表をもとに集計したものです。



